出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
印刷術および書物というメディアの形態においては、言語テキストは直線的に進行する流れをモデルとして考えられてきた。だが精神分析その他が明らかにしたように、われわれの心のなかでは言語は連想の多次元的なネットワークとして存在している。もちろん書物においても、索引や注によって、知識がたがいに関連しあうような工夫はなされてきた。だが書物という物理的な条件が、そうした関連の可能性に基本的な量的制限を課してきたのである。コンピュータによって扱われる電子的テキストは、そうした制限から解放されており、したがって情報間の多方向的な結びつきを即座に実現することができる。言語情報の形態をそうしたしかたでとらえるのがハイパーテキストというモデルである。具体的な実現例としては、たとえばマッキントッシュ用のソフトとして早くから使われてきた「ハイパーカード」などがある。インターネットのいわゆるホームページは、HTMLという言語で書かれたハイパーテキストである。
[吉岡 洋]
ハイパーテキストのもう一つの特徴に、ハイパーリンクがある。任意の文字や画像などに関連付けを行うことで、他の情報を表示することができる。単にリンクともいう。
[編集部]
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