はっか油(読み)はっかゆ(英語表記)pappermint oil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「はっか油」の意味・わかりやすい解説

はっか油
はっかゆ
pappermint oil

精油の一つ。ペパーミント油ともいう。北海道産ハッカ、ブラジル産ハッカの全草の水蒸気蒸留で1.3~1.6%の収油率で取卸油(とりおろしゆ)(はっか脳)が得られる。これを冷却するとl‐メントールが採脳率40~50%で結晶として得られる。採脳後の油をはっか脱脳油(はっか油)といい、これを精製したものを、はっか白油(はくゆ)という。はっか油はl‐メントールの供給源として重要であり、歯みがきガム、菓子などに使用される。和種ハッカはl‐メントールの含有率がとくに高いが、洋種ハッカに比べて香味の点では劣っている。

[佐藤菊正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android