ハンプトン(読み)はんぷとん(その他表記)Lionel Hampton

デジタル大辞泉 「ハンプトン」の意味・読み・例文・類語

ハンプトン(Hampton)

米国バージニア州南東部の都市。チェサピーク湾の湾口に位置し、ジェームズ川を挟んでノーフォークと相対する。17世紀初頭に入植が始まった同国最古の集落の一つ。ラングレー空軍基地、NASAのラングレー研究所、バージニア航空宇宙センターがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハンプトン」の意味・わかりやすい解説

ハンプトン(Lionel Hampton)
はんぷとん
Lionel Hampton
(1913―2002)

アメリカのジャズビブラホーンバイブ)、ドラム、ピアノ奏者、歌手。ケンタッキー州ルイビル生まれ。アラバマを経てシカゴで育った。少年時代にさまざまな打楽器とザイロホーン(木琴)を学ぶ。15歳からドラム奏者として地方の楽団に参加。1928年カリフォルニアに移住し、レス・ハイト楽団などに加入する。30年ルイ・アームストロングの録音に参加したとき、ルイにすすめられてバイブを弾いたことからバイブ奏者に転向した。34年、自身の楽団を結成。36年から40年までベニー・グッドマンカルテットのメンバーとしても活躍。その間に自身の録音も行い、多数の名演盤を残した。40年9月ビッグ・バンド結成。激しくジャンプする黒人色の濃い演奏で人気をよび、『フライングホームFlying Home(1943)、『ハンプズ・ブギウギ』Hamp's Boogie Woogie(1944)などが大ヒットとなる。以来さまざまなジャズメンと共演、バイブをジャズ楽器として定着させた巨人として知られる。95年に豪華ゲストを迎えたアルバム『音楽の愛のために』For the Love of Musicが評判になった。

[青木 啓]

『Lionel Hampton, Jim HaskinsHamp ; An Autobiography(1993, HarperCollins)』


ハンプトン(アメリカ合衆国)
はんぷとん
Hampton

アメリカ合衆国、バージニア州南東部の港湾都市。チェサピーク湾の入口に位置する。人口14万6437(2000)。ジェームズ川を挟んだ対岸はノーフォーク。南西約11キロメートルにあるニューポート・ニューズと経済的な結び付きが強い。漁業、魚・カニ・カキの加工、漁船の建造が行われる。1610年に定住が始まり、合衆国でもっとも古い集落の一つといわれる。1849年に町となった。

[菅野峰明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンプトン」の意味・わかりやすい解説

ハンプトン
Hampton, Lionel

[生]1908.4.20. ケンタッキー,ルイビル
[没]2002.8.31. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン,バンドリーダー。フルネーム Lionel Leo Hampton。ビブラフォーン(バイブ)を最初にジャズ楽器とし,その地位を確立した巨匠。ドラム奏者,ピアノ奏者,歌手としても知られた。1928年にカリフォルニアでドラム奏者としてジャズ界に入り,1930年にルイ・アームストロングの勧めでバイブに転向。1936年「スイング王」ベニー・グッドマンに迎えられ,テディ・ウィルソン,ジーン・クルーパを加えたグッドマン・カルテットで活躍,大スターになった。1940年に独立して自身の楽団を結成。強烈に躍動するジャンプ・バンドの魅力を生み,『フライング・ホーム』(1942)などのヒット曲を続出。リズム・アンド・ブルースの先駆的音楽となった。常に若手の逸材を見出し,クリフォード・ブラウン,クインシー・ジョーンズ,マルタら多数のジャズ・ミュージシャンが楽団を去来した。代表作に,"September in the Rain"(1953),『スターダスト』(1955)など。

ハンプトン
Hampton, Christopher James

[生]1946. アゾレス諸島,ファイアル島
イギリスの劇作家。オックスフォード大学在学中 18歳のときに,同性愛と異性愛の問題を扱った『お母さんを最後に見たのはいつ?』 When Did You Last See My Mother? (1964) を発表した。ほかに,ランボーとベルレーヌとの関係を描いた『皆既食』 Total Eclipse (68) ,『博愛主義者』 The Philanthropist (70) など。

ハンプトン
Hampton

アメリカ合衆国,バージニア州南東部のチェサピーク湾にのぞむ港市。ノーフォークの対岸にあり,両者は橋,トンネルで結ばれている。ニューポートニューズ,バージニアビーチ,ポーツマスなどとともに,連続した都市地域をなす。 1610~11年に入植,1705年町となり,1908年市制施行。軍事施設と観光が市の経済を支えている。 1610年建設のセント・ジョン教会がある。人口 13万7436(2010)。

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百科事典マイペディア 「ハンプトン」の意味・わかりやすい解説

ハンプトン

米国のビブラフォン奏者,ピアノ奏者,ドラム奏者,バンドリーダー。1930年ころ,ジャズの演奏にビブラフォンを取り入れた先駆者で,軽快なスイングの演奏を得意とした。1936年からベニー・グッドマンのカルテットに参加。1940年には自分のビッグ・バンドを結成し,1941年に発表した《フライン・ホーム》が大ヒット曲となった。ピアノ,ドラムの演奏にも定評があり,多くの聴衆の支持を獲得した。
→関連項目ジョーンズミンガス

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改訂新版 世界大百科事典 「ハンプトン」の意味・わかりやすい解説

ハンプトン
Hampton

アメリカ合衆国バージニア州南東部,チェサピーク湾に注ぐジェームズ川河口の港湾都市。人口14万5579(2005)。ジェームズ川を挟んで対岸のノーフォークや南西約11kmのニューポート・ニューズなどとともにハンプトン・ロード港を形成している。漁業および魚・カニ・カキの加工,漁船の建造が行われる。1610年ジェームズタウンからやってきた植民者によって定住が始まり,合衆国で最も古い集落の一つ。1849年に町制,1903年に市制施行。
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