バカウ(読み)ばかう(英語表記)Bacǎu

デジタル大辞泉 「バカウ」の意味・読み・例文・類語

バカウ(Bacău)

ルーマニア北東部の都市。東カルパチア山脈東麓、ピストリツァ川とシレト川の合流点近くに位置する。15世紀初頭にモルドバポーランドの間で通商条約が結ばれ、商業の要地として発展製紙業、制靴業などの工場立地。15世紀建造のプレチスタ教会がある。第二次大戦前まで、住民の約半分をユダヤ人が占めた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バカウ」の意味・わかりやすい解説

バカウ
ばかう
Bacǎu

ルーマニア東部、バカウ県の県都。東カルパティア山脈の東麓(とうろく)、同山脈から流れるビストリツァ川がモルドバ地方へ流れ出る所にある。人口17万5921(2002)。1408年モルドバとポーランド間に通商条約が締結されて以来、商業都市として栄えた。19世紀後半に近代工業おき、機械、木材パルプ製紙繊維皮革、食品などの工業が発達した。15世紀のプレチスタ教会がある。また郊外にはゲラエシュティ国立公園がある。

[佐々田誠之助]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バカウ」の意味・わかりやすい解説

バカウ
Bacǎu

ルーマニア北東部,モルドバ地方,バカウ県 (面積 6606km2。人口 73万 6100〈1992推計〉) の県都。ビストリツァ川とシレト川の合流点近くに位置する。中世以来モルドバ地方とワラキア地方を結ぶ商業上の要地として栄え,現在も重工業の中心地で,建築機材,油井用機材,製紙,パルプ,皮革,繊維などの工業のほか,冶金工業も発達している。教育専門学校,国立劇場などがある。人口 20万 4495 (1992推計) 。

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百科事典マイペディア 「バカウ」の意味・わかりやすい解説

バカウ

ルーマニア北東部の商工業都市。ビストリツァ川に臨む。工業が盛んで,航空機・電子機器・工作機械・繊維などの工業が行われるほか,付近で石油石炭産出。第2次大戦前までは住民の約1/2がユダヤ人であった。14万4000人(2011)。

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