バ・モー(英語表記)Ba Maw

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バ・モー」の意味・わかりやすい解説

バ・モー
Ba Maw

[生]1893.2.8. マウビン
[没]1977.5.29. ラングーン
ビルマ (現ミャンマー) の政治家,民族運動指導者。ラングーン大学,カルカッタ大学 (インド) を卒業後,ケンブリッジ大学ボルドー大学に留学し,1924年にはビルマ人初の博士号を取得。帰国後は弁護士となり,31年にシンエタ (貧民) 党を組織するなど反英独立運動の指導者として活躍。英領植民地の行政区分上ビルマをインドから分離することとなった 37年憲法下では,最初のビルマ人首相に就任した。第2次世界大戦下,日本軍がビルマに侵攻した際には日本軍と協力して反英運動を展開。 43年8月には日本の傀儡政権ではあるが「独立」を達成し,国家代表の地位についた。終戦後,一時日本 (新潟県) に亡命していたが,英軍当局に出頭して帰国。ネ・ウィン政権下では保護拘禁下におかれながら晩年を過した。

バモー
Bhamo

ミャンマー北部,カチン州,バモー郡の行政中心地。マンダレー北北東約 280kmに位置し,エイヤーワディ川に面するバモー盆地の中心地。古くから東方の中国ユンナン (雲南) 省と南方のマンダレーを結ぶ交易,軍事上の要地であった。中国では蛮暮と呼ばれ,元,明,清時代にはたびたび激戦の地となった。小蒸気船のエイヤーワディ川遡航最終点。住民カチン族,ビルマ人,シャン族から成る。付近ではイネ,コーヒー栽培が行われている。人口7万 8183 (1983) 。

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