バランカベルメハ(英語表記)Barrancabermeja

デジタル大辞泉 「バランカベルメハ」の意味・読み・例文・類語

バランカベルメハ(Barrancabermeja)

コロンビア北部、サンタンデル県の都市。首都ボゴタの北約270キロメートル、マグダレナ川沿いに位置する。スペイン人により、16世紀前半に建設名称は「朱色の崖」を意味する。周辺油田開発に伴い、石油化学工業発展

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「バランカベルメハ」の意味・わかりやすい解説

バランカベルメハ
Barrancabermeja

コロンビア中部,サンタンデル県にある化学工業都市。大都市域人口20万8501(2005)。マグダレナ河畔にある河港で,1958年エッソ石油会社が石油資源の開発を行い,各種石油関連企業を興してから急激に発展した。カルタヘナとともにコロンビアの二大石油化学工業都市を構成していたが,最近原油生産がとみに減少しており,石油産業以外たいした産業のない同市の発展が憂慮されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バランカベルメハ」の意味・わかりやすい解説

バランカベルメハ
Barrancabermeja

コロンビア中北部,サンタンデル州西部の都市。首都ボゴタの北約 270km,マグダレナ川中流部右岸に位置する河港都市。 1536年スペイン人がやってきたときには,この地に木製の柵をめぐらしたインディオの集落ラトラ La Toraがあったが,スペイン人は近くの川岸の急崖にちなんで「朱色の崖」を意味する現市名に改称。のち牧牛地帯の中心地となり,牛肉などを集散。 1920年代以降,マグダレナ川沿岸の大規模な油田地帯の開発に伴い,その中心地として急速に発展。道路,鉄道が通じたほか,カリブ海沿岸の港カルタヘナまで石油パイプラインが敷設され,市内には大製油所や石油化学工場が建設された。人口 13万 6012 (1985) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バランカベルメハ」の意味・わかりやすい解説

バランカベルメハ
ばらんかべるめは
Barrancabermeja

南アメリカ、コロンビア北部、サンタンデル県北西部にある都市。ブカラマンガの西120キロメートル、マグダレナ川中流右岸に位置する。人口19万5345(1999)、19万1340(2019推計)。町の名は河岸にある石油を含む赤褐色の崖(がけ)に由来する。コロンビアの石油生産の中心都市で、精油所があるほか、アスファルト、製紙、化学肥料などの工業が立地する。付近には多くの油田がある。

[山本正三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のバランカベルメハの言及

【バリオ】より

…フィリピンにおける地方行政末端組織としての村落,つまり行政村のこと。1972年からバランガイbarangayと改称されている。スペインが16世紀後半にフィリピンの植民地支配を開始した当時,フィリピン群島住民のあいだにはバランガイと呼ばれる村落共同体がみられた。…

【バリオ】より

…フィリピンにおける地方行政末端組織としての村落,つまり行政村のこと。1972年からバランガイbarangayと改称されている。スペインが16世紀後半にフィリピンの植民地支配を開始した当時,フィリピン群島住民のあいだにはバランガイと呼ばれる村落共同体がみられた。…

【フィリピン】より

…教育を大衆化し,質的に向上させるためには,教育用語問題の解決が最大の課題である。
【歴史】

[バランガイ社会]
 フィリピンの歴史が,文献史料に基づいて本格的に明らかになるのは,16世紀後半,この地域がスペインの植民地支配下に置かれて以後のことである。それ以前の時代については,中国の史書に断片的な記録が残されているだけで詳しいことはわからない。…

※「バランカベルメハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android