インド北部,ウッタル・プラデーシュ州西部の同名県の県都。首都デリーと州都ラクナウを結ぶ幹線道路,鉄道のほぼ中間点に位置する交通の要衝である。人口69万9839(2001)。7世紀にインドを旅した中国の僧玄奘(げんじよう)は,10の仏寺があり1000人の仏僧がいたと記した。今日の町は,ムガル朝時代の1657年,藩主マクランド・ライによりその基礎が築かれ,当時のとりでが今に残る。17世紀初頭にアフガニスタン方面から進出したロヒラ族が支配の拠点を築いたので,そのロヒラ族の地方(ロヒルカンド)の中心都市となった。1801年,東インド会社領に編入され,57年の第1回反英独立戦争(インド大反乱,セポイの反乱)では一拠点ともなった。小麦,サトウキビ,米の生産地および集散地として知られるが,製糖業,綿織物業,家具・木工業も古くから発達した。市内には,13~18世紀に建てられたモスクや庭園も多く残る。とくに13世紀ころに建立されたサヒク・アフマド・カンダン・モスクが有名である。
執筆者:中山 修一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…命名者のモレアスも,〈象徴詩は感知できる形態を“観念(イデー)”にまとわせようと努める〉と述べたが,詩人たちの共通の特質を要約するとなったら,そういう漠然とした言い方しかできなかったのも,当時としては無理からぬところもあったろう。のちにバレリーは,マラルメの言葉を援用して,〈象徴主義とは音楽から富を奪還する試み〉と定義したが,たしかに聴く者の内面にさまざまな想像を喚起する音楽と競って,詩句の音楽性を重視しようとする考え方は,この詩人たちに共通している。 象徴主義という名称が,フランス文学の世界で市民権を認められ始めた頃,さまざまな傾向が混在するなかで,とくに若い詩人たちから代表的な存在とみなされていたのはマラルメである。…
…悪魔は彼に魔術の世界を開く鍵を伝授し,数々の奇跡を実行する能力を彼に授けたのである。これに続いてまずイギリスのC.マーロー(1588)が,ドイツではレッシング(断片),ゲーテ,F.M.クリンガー(1791),N.レーナウ(1836),ハイネ(1851,バレエ台本),20世紀に入って,トーマス・マンの《ファウスト博士》(1947),バレリーの《モン・フォースト》(1946)がこのテーマを扱い,ファウスト伝説を豊富にした。ファウスト〈テーマ〉は救済型と破滅型に分かれるが,ゲーテのファウストのみが救済され,他はそれぞれの時代思潮からとられたテーマに従って一般に破滅型である。…
※「バレーリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新