翻訳|barbecue
一般に野外で行うあぶり焼き料理のことをいう。メキシコで、焼き肉用の並べ棒やその焼き肉をバルバコアbarbacoa、バルバクアbarbacuáといい、この料理は、先住アメリカ人や西部のカウボーイたちが、射止めた動物や鳥を、たき火であぶり焼きにして食べたところから始まったといわれる。戸外で行うために、3月末から10月末ごろまでの、天気のよい暖かい日が適する。焼く材料と味をつける調味料さえあれば簡単にどこででもできるので、ハイキングやドライブ先でもつくることができる。材料を全部直火(じかび)で焼く料理で、日本料理のつけ焼き、照焼きと同じように焼きながら調味料をつけたり、焼く前につけ汁につけて味をしみ込ませたり、焼き上がってから好みのバーベキューソースをつけたりして賞味する。
[小林文子]
ヒツジ、ウシ、ブタ、ニワトリなどの肉、ハム、ソーセージ、ブタやニワトリのレバー、魚類、貝類など。野菜類としてはタマネギ、ピーマン、ネギ、トマト、トウモロコシ、オクラ、カリフラワー、ナス、ジャガイモ、マツタケ、シイタケなどに、リンゴ、パイナップルなどの果物も使用される。
[小林文子]
肉類,魚介類,野菜類などをあぶり焼きにする野外料理。名称は,西インド諸島などで鳥獣肉や魚を焼くときに用いた〈木のわく〉を指すスペイン語barbacoaに由来するとされる。伝統的にアメリカで行われている料理であるが,その気軽さと材料をいかす料理法のために各国で行われている。あぶり焼きの方法は,材料の大きさや質によって変わる。大きめの肉の切身などはグリル(格子状の鉄灸(てつきゆう))で網焼きに,子豚や七面鳥などの丸焼きは,専用の炉についた回転する焼きぐしに刺して焼く。小さく切った材料は各種取り合わせて焼きぐしに刺して焼く。木炭でじっくり煙の香りをつけるようにして焼くのが望ましいが,扱いやすい粉炭の固形燃料で代用してもよい。材料は,前もって酒類や香辛料の入ったつけ汁につけ込んで,肉を柔らかくしたり,味や香りをつけておくか,うまみや照りを与え,表面の乾燥を防ぐため,オリーブ油などの入ったかけ汁をかけながら焼く。
執筆者:辻 静雄
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…集落は海岸に沿って並び,標高2000m以上の山と深い谷におおわれた内陸部は人を寄せつけない。島の中心地パペエテはフランス領ポリネシアの行政,経済,交通の中心でもある。 タヒチ島の〈発見者〉はドルフィン号を指揮するイギリス海軍のウォリス大尉で1767年のことであったが,翌年フランスのブーゲンビルもこの島を訪れ,第一発見者だと信じた。…
※「バーベキュー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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