出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
太陽や月の周りにみられる褐色がかった光の輪。火山爆発で噴き上げられて上空に浮遊する微細な灰の粒子によって、太陽や月の光が回折されてできる現象。光冠の一種で、灰の粒子がきわめて小さいので光の輪の半径は比較的大きく、約20度くらいである。1883年8月にインドネシアのスンダ海峡にあるクラカタウ島の火山大噴火後は世界各地で約3年間に及んで観測された。命名はハワイでの最初の観測者にちなむ。
[大田正次]
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