最新 地学事典 「ビューダン石」の解説
ビューダンせき
ビューダン石
beudantite
化学組成PbFe3+(As0.5S0.5O4)2(OH)6,明ばん石上族,ピューダン石族の鉱物。三方晶系,空間群
執筆者:吉井 守正・松原 聰
参照項目:明礬石上族
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
beudantite
化学組成PbFe3+(As0.5S0.5O4)2(OH)6,明ばん石上族,ピューダン石族の鉱物。三方晶系,空間群
執筆者:吉井 守正・松原 聰
参照項目:明礬石上族
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
鉛および鉄の含水硫酸塩ヒ酸塩鉱物。系統分類上は硫酸塩あるいはヒ酸塩(実際上はリン酸塩、ヒ酸塩、バナジン酸塩)のどちらにでも帰属可能であるが、現在では後者の一員として取り扱われている。自形は六角板状、擬立方体、擬正八面体など。通常は微細結晶として産し、粉末状あるいは皮膜状をなす。
日本では宮崎県西臼杵(にしうすき)郡高千穂(たかちほ)町土呂久(とろく)鉱山(閉山)の酸化帯から産出が知られている。主成分の鉛は方鉛鉱あるいは鉛の二次鉱物を供給源とし、鉄およびヒ素は硫砒(りゅうひ)鉄鉱あるいはスコロド石などこれらを含む二次鉱物に由来する。世界的には熱水鉱脈鉱床や斑(はん)岩銅鉱鉱床からのものが多い。また古代ギリシアのラウリウムLauriumでは、金属精錬場跡の鉱滓(こうさい)の風化物から標本に値する美晶が発見されている。
共存鉱物はスコロド石、ミメット鉱、藍銅(らんどう)鉱、毒鉄鉱、ダフト鉱duftite(化学式CuPb[OH|AsO4])、硫酸鉛鉱、オリーブ銅鉱、白鉛鉱など。同定は黄色、褐色、赤褐色、まれに暗緑色から黒色粉末状の外観による。条痕(じょうこん)では本来の色から赤味が抜け、黄色~緑色の色調をもった色が出る。粉末では比重はわかりにくいが、4.5はかなり大きいほうである。命名はフランスの鉱物学者フランソワ・S・ビューダンFrançois S. Beudant(1787―1850)にちなむ。
[加藤 昭 2018年7月20日]
ビューダン石
英名 beudantite
化学式 PbFe3+3[(OH)6|SO4|AsO4]
少量成分 Cu, Zn, Al
結晶系 三方
硬度 3.5~4.5
比重 4.49
色 灰黄、灰赤褐、黄、緑、暗緑、褐、黒
光沢 ガラス~樹脂
条痕 灰黄~灰緑
劈開 一方向に良好から完全
(「劈開」の項目を参照)
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...