フライ川(読み)ふらいがわ(英語表記)Fly

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フライ川」の意味・わかりやすい解説

フライ川
ふらいがわ
Fly

パプア・ニューギニア、ニューギニア島南西部の大河。セントラル山脈西部に発し、長大なストリックランド川などの支流をあわせ、パプア湾に注ぐ。長さ1150キロメートル、流域面積約7万平方キロメートル。河口から約800キロメートル上流のキウンガまで航行可能。中・下流域は広大な低湿地で、同国でもっとも未開発の地域として残されている。名称は、1842年に河口付近を探検したイギリス船名に由来。この川からセピク川にかけては、1928年に踏破された。

[谷内 達]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フライ川」の意味・わかりやすい解説

フライ川
フライがわ
Fly River

パプアニューギニア最大の川。全長 1130km。ニューギニア島中央部の脊梁山系のビクターエマニュエル山脈に源を発し,パプア湾西岸に注ぐ。おもな支流はストリックランド川。下流部は無数の湖沼湿原に富む大三角州を形成し,マングローブサゴヤシタコノキ繁茂。河口から約 800km上流まで汽船で航行可能。河口付近にダルの町がある。

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