ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリョーディング」の意味・わかりやすい解説
フリョーディング
Fröding, Gustaf
[没]1911.2.8. ストックホルム
スウェーデンの詩人。スウェーデンで最も愛されている詩人で,郷土の自然と農民生活を深い愛情をこめて,笑いと涙で描いた。ウプサラ大学中退後,郷里のカルルスタードで新聞記者をつとめるうち精神病が高じて,治療のためにドイツのゲルリッツの療養所に入った。この間詩作にふけり,帰国後これをまとめて『ギターと手風琴』 Guitarr och dragharmonika (1891) として発表。さらに『新詩集』 Nya dikter (94) ,『飛沫とぼろ』 Stänk och flikar (96) ,『聖杯のしずく』 Gralstänk (98) などを発表。しかし精神病は次第に悪化し,1898年には錯乱状態に陥ってウプサラの病院に入院,創作活動はわずか6年間で終止符を打たれ,晩年の 12年間を病院で過した。
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