ブライティンガー(読み)ぶらいてぃんがー(英語表記)Johann Jakob Breitinger

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブライティンガー」の意味・わかりやすい解説

ブライティンガー
ぶらいてぃんがー
Johann Jakob Breitinger
(1701―1776)

スイスチューリヒ神学者、古典学者。J・J・ボードマー僚友として文芸批評にも携わり、『批判的詩論』2巻(1740)を著す。在来の自然模倣説想像力原理を導入し、新しい文学理論の構築を試みる。ほかに詩的言語本質とその応用を説く大部な『比喩(ひゆ)論』(1741)など。『旧約聖書』の『七十人訳』のテキスト校訂(1730~1732)では卓越した語学の才を示す。

[南大路振一 2018年7月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブライティンガー」の意味・わかりやすい解説

ブライティンガー
Breitinger, Johann Jakob

[生]1701.3.1. チューリヒ
[没]1776.12.13. チューリヒ
スイスの批評家。チューリヒのギムナジウムのヘブライ語教授。『批判的作詩法』 Critische Dichtkunst (1740) で文芸における想像力と不可思議性を強調し,ゴットシェート論争した。この論争はレッシングの『ラオコーン』の先駆をなし,文学と絵画との関係を論じたものとして意義がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android