ブルシャスキー語(読み)ぶるしゃすきーご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブルシャスキー語」の意味・わかりやすい解説

ブルシャスキー語
ぶるしゃすきーご

カシミールの北西部、ギルギット地方のフンザ、ナギュールで3万前後の人に話されている言語。世界中のどの言語とも関係が明らかにされていない。文字はなく、過去文献は残されていない。文法上の特色としては、名詞が、男性人間、女性の人間、動物と一部の無生物その他の無生物、の四つのカテゴリーに大別されていることがあげられる。1000までの大きな数は20と40の倍数として数えられる。

[国広哲弥]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルシャスキー語」の意味・わかりやすい解説

ブルシャスキー語
ブルシャスキーご
Burushaski language

カシミールの北西部,ギルギット地方にあるフンザ,ナガル両地区で約3万人の話し手をもつ言語。それより西方のヤシン地区で話される方言はウェルシクワール方言と呼ばれる。他言語との親縁関係は発見されていない。名詞に4つの類があること,動詞は2種 (現在,過去) の語幹接辞をつけていろいろな派生形をつくることが特徴

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