ブロムフィールド(英語表記)Louis Bromfield

改訂新版 世界大百科事典 「ブロムフィールド」の意味・わかりやすい解説

ブロムフィールド
Louis Bromfield
生没年:1896-1956

アメリカ小説家エッセイスト。第1次大戦に参加後,長くフランス農村にとどまり,ピューリタニズムを中核とする伝統的価値観への反逆主題にした長編四部作(第3作《初秋》(1926)がピュリッツァー賞受賞)を発表,インド舞台にした《雨季きたる》(1937)などで人気を博したが,1939年郷里オハイオに帰ってからは広大な農場の経営に専念土地農業に寄せる愛情にみちた数々のエッセーを発表した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブロムフィールド」の意味・わかりやすい解説

ブロムフィールド
Bromfield, Louis

[生]1896.12.27. オハイオ,マンスフィールド
[没]1956.3.18. オハイオ,ルーカス
アメリカの小説家。コーネル大学在学中に第1次世界大戦に参加。除隊後,同大学から名誉学士号を受けたが,学業には戻らず,ジャーナリズムに入って音楽・演劇批評を行い,第2次大戦直前までフランスにとどまった。帰国後,故郷の近くに大農場を経営。4部作『緑の月桂樹』 The Green Bay Tree (1924) ,『所有』 Possessions (25) ,『初秋』 Early Autumn (26,ピュリッツァー賞) ,『善良な女』A Good Woman (27) ,インドを舞台にした『雨季来る』 The Rains Came (37) ,農場経営の経験に基づく『マラバー農場』 Malabar Farm (48) などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブロムフィールド」の意味・わかりやすい解説

ブロムフィールド
ぶろむふぃーるど
Louis Bromfield
(1896―1956)

アメリカの小説家。オハイオ州に生まれ、第一次世界大戦に従軍後、新聞記者としてフランスに長く滞在した。処女作『緑の月桂樹(げっけいじゅ)』(1924)に始まる四部作『脱出』はアメリカ中西部の家庭生活を描き、そのうちの『初秋』(1926)でピュリッツァー賞を受けた。作品は多いが、異国情緒豊かな『雨季来る』(1937)、『ボンベイの夜』(1940)や、農場経営の記録『マラバー農場』(1948)などが知られている。

[井上謙治]

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百科事典マイペディア 「ブロムフィールド」の意味・わかりやすい解説

ブロムフィールド

米国の作家。《初秋》(1926年)等の4部作,インドを舞台とする《雨季きたる》,農場経営の経験に基づく《楽しい谷》(1945年)等の作品がある。

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