月桂樹(読み)ゲッケイジュ

デジタル大辞泉 「月桂樹」の意味・読み・例文・類語

げっけい‐じゅ【月×桂樹】

クスノキ科の常緑高木。全体芳香がある。多数の枝が分かれ、長楕円形の葉を密生する。雌雄異株で、春、黄色小花が密集して咲く。葉から香料をとり、干した葉は香辛料とする。南ヨーロッパ原産で、日本には明治末期に渡来し、各地で栽培されるが雌木は少ない。ローレル

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精選版 日本国語大辞典 「月桂樹」の意味・読み・例文・類語

げっけい‐じゅ【月桂樹】

  1. 〘 名詞 〙 クスノキ科の常緑高木。地中海沿岸および西アジア原産で、日本へは明治三八年(一九〇五)ごろ渡来し、記念樹や生垣にされる。幹は高さ八~二〇メートルに達する。樹皮は灰黒色、枝、葉はよく繁って円錐状になる。葉は互生し革質で短柄をもち、長さ五~一〇センチメートルの長楕円形。雌雄異株。早春葉腋(ようえき)に小さな淡黄色の四弁花が数個集まって咲く。果実は径六~七ミリメートルの楕円状球形で暗紫色に熟す。葉や果実に芳香があり月桂油を採り、香水の原料などに用いる。生葉や乾燥葉は料理の香味料に使う。古代ギリシアでは枝で冠をつくり、優勝者の名誉の表彰として贈った。ローレル。月桂。
    1. [初出の実例]「さわやかに伸びては揺るる月桂樹ひるの一とき縁を蔭にす」(出典:枯山水(1939)〈植松寿樹〉)

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百科事典マイペディア 「月桂樹」の意味・わかりやすい解説

ゲッケイジュ(月桂樹)【ゲッケイジュ】

ローレルとも。南欧原産のクスノキ科の常緑中高木。明治中期に渡来した。枝や葉には芳香がある。葉は長楕円形,なめらかで革質をなす。雌雄異株。4月,葉腋に小さな黄色花を密につける。花被は4裂。果実は10月ごろ黒紫色に熟す。葉はベイリーフといい,スパイスとして煮込み料理ピクルスなどに用い,絞った油は整髪料ソースの香料とする。樹は庭木,記念樹とする。→月桂冠
→関連項目オールスパイス桂冠詩人ベイリーフ

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動植物名よみかた辞典 普及版 「月桂樹」の解説

月桂樹 (ゲッケイジュ)

学名Laurus nobilis
植物。クスノキ科の常緑高木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

栄養・生化学辞典 「月桂樹」の解説

月桂樹

 →ローリエ

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