プエルトカベヨ(読み)ぷえるとかべよ(英語表記)Puerto Cabello

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プエルトカベヨ」の意味・わかりやすい解説

プエルトカベヨ
Puerto Cabello

ベネズエラ北部,カラボボ州北部の都市。首都カラカスの西約 120km,カリブ海にのぞむ港湾都市。港は遮蔽された水深の大きい天然の良港で,水面がきわめてなめらかなため1本のカベヨ (スペイン語で「髪の毛」の意) でも船をつなぎとめることができるといわれ,ここから市名が由来。植民地時代にはしばしば海賊に襲撃され,密輸基地ともなり,独立戦争時には戦場となった。現在港は近代的な港湾施設が完備され,同国主要貿易港の一つとして発展。市内には食肉,繊維,製粉石鹸などの工業が立地,近郊モロンには大規模な石油化学工場がある。南約 30kmにある州都バレンシアを経てカラカスと鉄道,道路で連絡。人口 14万 5759 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プエルトカベヨ」の意味・わかりやすい解説

プエルト・カベヨ
ぷえるとかべよ
Puerto Cabello

南アメリカ北部、ベネズエラ北部のカリブ海に面する都市。バレンシアをはじめマラカイバルキシメトなど内陸工業都市外港をなすベネズエラ第二の港湾都市である。人口16万9959(2000)。メリダ山脈南東麓(ろく)のバリナス地方の油田からパイプラインで送られる原油を、国内向けに精製する精油所がある。

[松本栄次]

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