プシボシ(その他表記)Julian Przyboś

改訂新版 世界大百科事典 「プシボシ」の意味・わかりやすい解説

プシボシ
Julian Przyboś
生没年:1901-70

ポーランド詩人。南ポーランドの農民の家に生まれ,前衛詩人グループ〈クラクフアバンギャルドAwangarda Krakowska〉に加わった。技術文明に代表される現代生活に密着した詩の必要性を説き,伝統的詩法を拒絶し,飛躍した隠喩や研ぎ澄まされた省略語法に富む作品を書いた。処女詩集ねじ》(1925),《心の方程式》(1938),《最少言葉》(1955)など多数の詩集のほか,《ミツキエビチを読みつつ》(1950)などのすぐれたエッセー集がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プシボシ」の意味・わかりやすい解説

プシボシ
Przyboś, Julian

[生]1901.3.5. グボジニッツェ
[没]1970.10.6. ワルシャワ
ポーランドの詩人。 1922年スカマンデル派の詩人としてデビュー,25年最初の詩集『結婚』 Ślubyを出版。第2次世界大戦後は J.イワシュキェーウィチとともに詩壇重鎮として活躍。 64年彼の全詩作活動に国家賞が与えられた。『詩選集』 Wybór poezji (1949,52) ほか著書多数。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プシボシ」の意味・わかりやすい解説

プシボシ
ぷしぼし
Julian Przyboś
(1901―1970)

ポーランドの詩人、随筆家。農家出身でクラクフ大学に学び、フランスに留学して西欧芸術に接した。第二次世界大戦中は抵抗運動に加わってゲシュタポに逮捕された。戦後は外交官の経験もある。クラクフの「アバンギャルド」派の理論家で、伝統的な詩形式、リズム打破を目ざした独創的な叙情詩は劇的でエネルギーにあふれ、社会的・人間的葛藤(かっとう)をテーマとした。詩集『ねじ』(1925)、『森の奥にて』(1932)など多数。

[吉上昭三]

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