プーフェンドルフ(英語表記)Pufendorf, Samuel Freiherr von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プーフェンドルフ」の意味・わかりやすい解説

プーフェンドルフ
Pufendorf, Samuel Freiherr von

[生]1632.1.8. ドルフケムニッツ
[没]1694.10.13. ベルリン
ドイツの法学者。ハイデルベルク大学で最初の自然法学教授となり,次いでスウェーデンのルンド大学教授をつとめた。主著『自然法と万民法』 De Jure Naturae et Gentium (1672) で大陸自然法学の体系をつくった。彼の自然法学は多くの点で,ホッブズグロティウスの折衷的性格をもち自然状態に社会結合性が内在すること,服従契約以前に結合契約が要請されること,政治社会は道徳的存在であることを主張した。その自然法学は 17世紀後半から 18世紀にいたるまで,ヨーロッパ政治思想に対し一つのスタンダードとしての影響を与えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android