日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘキサメチレンジアミン」の意味・わかりやすい解説
ヘキサメチレンジアミン
へきさめちれんじあみん
hexamethylenediamine
脂肪族アミンの一つ。1,6-ヘキサンジアミン、1,6-ジアミノヘキサンなどともいう。特有のにおいをもった固体。空気中から水や二酸化炭素を吸収する。アジポニトリルNC(CH2)4CNをナトリウムとエタノール(エチルアルコール)で還元すると得られる。水にはよく溶け、エタノールにも溶ける。アジピン酸HOOC(CH2)4COOHとともにポリアミド合成繊維の6,6-ナイロンの合成原料として重要である。
[務台 潔]