ベルベラ(読み)べるべら(英語表記)Berbera

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルベラ」の意味・わかりやすい解説

ベルベラ
Berbera

ソマリア北西部,アデン湾にのぞむ港町。イブン・サイードをはじめ,古来アラブの地理学者に知られた町で,中世にはアダル王国のイスラム居留地。 1518年ポルトガル人が襲撃,17世紀にモチャのシャリーフ,1875年エジプト,84年イギリスの支配下に入り,1941年までイギリス領ソマリランドの冬季の首都。現在は漁業基地。 69年ソ連の援助で深水港が完成,以後荷役量が増加。 10月~3月のモンスーンの季節には家畜皮革乳製品などを持って集ってくる内陸遊牧民と,デーツ,米,布,金物などを運んでアラビア半島やインドからやって来る商人交易地としてにぎわう。人口7万 (1985推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベルベラ」の意味・わかりやすい解説

ベルベラ
べるべら
Berbera

アフリカ東端、ソマリア北部の小都市。アデン湾南岸に位置する。バーバラともよぶ。人口21万3400(2002推計)。古くからの港町で、10世紀にはすでに交易の中心として栄えていた。旧イギリス領ソマリランドの冬の首都で、現在は対岸のアデン向けの家畜の輸出港である。スエズ運河から紅海インド洋への海上交通要衝で、一時期旧ソ連が軍事基地を設けたが、その後アメリカがとってかわった。

[赤阪 賢]

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