ロシア連邦東端部,カムチャツカ州の州都でカムチャツカ半島東岸の良港。人口19万5982(2004)。大規模な船舶修理工場と漁業コンビナートがあり,ロシア極東の一大漁業基地をなす。住宅建設コンビナートもある。火山研究所があり,千島火山帯の研究と地熱利用発電所建設の基本資料をつくったことで有名。漁業および海洋学の研究機関,教育大学,ドラマ劇場,地方博物館もあり,極東の文化中心の一つとなっている。町は1740年V.ベーリングとチリコフA.I.Chirikovの第2次カムチャツカ探検隊が到着して以後太平洋岸の良港として発展し,19世紀初めには極東の行政・経済の中心地の一つとなった。また海軍基地となり,1853-56年のクリミア戦争のとき英仏連合艦隊を撃破した記念碑が湾の中州の中央に建っている。1917年にペトロパブロフスク・ソビエトができたが,最終的にソビエト権力が確立したのは22年であった。
執筆者:山本 敏
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ロシア連邦東部、カムチャツカ州の州都。1822~1924年の間はペトロパブロフスキー港Петропавловский Портと称した。カムチャツカ半島の東岸、アバチンスカヤ湾内にある港湾都市。人口19万6700(1999)。重要な漁業根拠地で、船舶修理、漁業コンビナート、ブリキ缶、建設資材などの工業がある。また、科学アカデミー火山学研究所や、漁業、海洋学関係の諸学校、劇場、博物館などもある。イテリメン(カムチャダール)人の集落地に、1740年ベーリングの第二次カムチャツカ探検隊がペトロパブロフスキー柵(さく)(要塞(ようさい))を建設したのが起源で、1822年に市となった。
[三上正利]
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