日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ペトロパブロフスク・カムチャツキー
ぺとろぱぶろふすくかむちゃつきー
Петропавловск‐Камчатский/Petropavlovsk-Kamchatskiy
ロシア連邦東部、カムチャツカ州の州都。1822~1924年の間はペトロパブロフスキー港Петропавловский Портと称した。カムチャツカ半島の東岸、アバチンスカヤ湾内にある港湾都市。人口19万6700(1999)。重要な漁業根拠地で、船舶修理、漁業コンビナート、ブリキ缶、建設資材などの工業がある。また、科学アカデミー火山学研究所や、漁業、海洋学関係の諸学校、劇場、博物館などもある。イテリメン(カムチャダール)人の集落地に、1740年ベーリングの第二次カムチャツカ探検隊がペトロパブロフスキー柵(さく)(要塞(ようさい))を建設したのが起源で、1822年に市となった。
[三上正利]