ホイアン(読み)ほいあん(英語表記)Hoian

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホイアン」の意味・わかりやすい解説

ホイアン
ほいあん
Hoian

ベトナム中部、クアンナム省(人口137万2000。1999)の都市。旧称ファイフォFaifo。人口2万5462(1989)。ダナンの南32キロメートル、ホイアン川左岸の河口から8キロメートルほどのところに位置し、ダナンとは水路で結ばれる。古くから外国との貿易港として開け、16、17世紀にはポルトガルオランダ、日本が進出し、朱印船が出入りした。日本橋、日本通り、日本人墓地などが残る。ベトナム戦争中の1967年には、ホイアンを中心に激烈な戦いが行われた。付近では亜鉛、鉛、銅などを産出する。

[菊池一雅]

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