ホーベル(読み)ほーべる(英語表記)Edward Adamson Hoebel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホーベル」の意味・わかりやすい解説

ホーベル
ほーべる
Edward Adamson Hoebel
(1906―1993)

アメリカの人類学者。ウィスコンシン、ニューヨークコロンビア各大学で人類学を学び、ニューヨーク、ユタ、コロンビアの諸大学を経て、1954年から1968年までミネソタ大学教授。アメリカ・インディアン調査、とくにシャイアンの法習俗調査で、現実主義法学者ルウェリンKarl N. Llewellyn(1893―1962)と共同で紛争事例研究法を確立し、大きな影響を与え、以後世界の法人類学発展を指導した。他方、広範な視野と穏健な解釈をもって概説書を書き、1947年アメリカ民族学会会長、1956~1957年アメリカ人類学会会長に就任するなど、アメリカにおける人類学一般の発達普及に貢献した。

[千葉正士 2019年1月21日]

『E・A・ホーベル著、千葉正士・中村孚美訳『法人類学の基礎理論――未開人の法』(1984・成文堂)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーベル」の意味・わかりやすい解説

ホーベル
coal planer; coal plough

本体石炭壁面に押しつけながら往復させ,本体に植付けてある切削刃によって,かんなで削るように炭壁を切削する採炭機械。第2次世界大戦中ドイツのルール炭田に現れたコーレン・ホーベル原形で,これは1枚の切削刃で炭壁を削る形式のものであったが,その後切削刃を何段も積重ねたものがつくられ,これが今日のホーベルとなっている。ドラムカッタとともに,現在の機械化採炭切羽で用いられている代表的な採炭機械であるが,ドラムカッタより軟質の石炭の採掘に用いられる。

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