デジタル大辞泉
「ほ」の意味・読み・例文・類語
ほ[五十音]
1 五十音図ハ行の第5音。咽頭の無声摩擦子音[h]と母音[o]とから成る音節。[ho]
2 平仮名「ほ」は「保」の草体から。片仮名「ホ」は「保」の末4画から。
[補説](1) 「ほ」は、古くは両唇の無声摩擦子音[Φ]と母音[o]とから成る音節[Φo]であり、さらに奈良時代以前には[po]であったかともいわれる。室町時代末までは[Φo]であったが、江戸時代に入り[ho]となった。(2) 「ほ」は、平安時代半ば以後、語中語尾では、一般に[wo]と混同し、室町時代末まで[wo]と発音されたが、江戸時代に入り[o]と発音されるようになった。これらは歴史的仮名遣いでは「ほ」と書くが、現代仮名遣いではすべて「お」と書く。
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ほ【ほ・ホ】
- 〘 名詞 〙 五十音図の第六行第五段(ハ行オ段)に置かれ、五十音順で第三十位のかな。いろは順では第五位で、「に」のあと「へ」の前に位置する。現代標準語の発音では、咽頭の無声摩擦音 h (母音 o の構えで声帯の振動を除いた際に呼気が軟口蓋にあたって生ずる摩擦音)と母音 o の結合した音節 ho にあたり、これを清音の「ほ」という。これに対して、「ほ」に濁点をつけた「ぼ」は、両唇の閉鎖による有声破裂音 b の結合した音節 bo にあてられ、これを「ほ」の濁音という。また、「ほ」に半濁点をつけた「ぽ」は、両唇の閉鎖による無声破裂音 p の結合した音節 po にあてられ、これを「ほ」の半濁音という。歴史的かなづかいでは、語中語末の「ほ」を o と読むことが多い。「ほ」の字形は、「保」の草体から出たもの、「ホ」の字形は、同じく「保」の末筆部分である。ローマ字では、清音に ho、濁音に bo、半濁音に po をあてる。
ほ
- 〘 感動詞 〙
- ① 歌謡におけるかけ声。
- [初出の実例]「最愛(いと)し若衆との小鼓は。しめつゆるめつ、ほ しらべつ寝入らぬ先に」(出典:狂言歌謡・最愛若衆(鷺小舞)(室町末‐近世初))
- ② 驚いたり感心したり、安心したりした時に発する語。
- [初出の実例]「手燭をはっしと打落し、吻(ホ)とため息つきもあへず」(出典:読本・昔話稲妻表紙(1806)一)
ほ【ホ】
- 〘 名詞 〙 日本音名の第三番目の音の呼称。ドイツ・英・ラテン音名のE、フランス、イタリア音名のミにあたる。
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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