フランスの作曲家。初め生地ルーアンで、のちにパリ、ボローニャで学ぶ。1791年ルーアンの教会オルガン奏者に就任、その後オペラ・コミックの作曲家として活躍、96年パリに移り『バグダードの大守』(1800)、『パリのジャン』(1812)、『白衣の婦人』(1825)などで成功を収めた。1803~11年の間はロシアのペテルブルグの宮廷に仕えて活動。その前後にはパリ音楽院のピアノ、作曲の教授を務めた。彼は19世紀初頭のフランスを代表するオペラ・コミック作曲家で、とくに軽妙で親しみやすい旋律により人気を博した。歌曲、器楽曲なども作曲したが、それらのなかではハープ協奏曲ハ長調(1801出版)が有名。
[美山良夫]
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