マタディ(読み)またでぃ(英語表記)Matadi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マタディ」の意味・わかりやすい解説

マタディ
Matadi

コンゴ民主共和国西部の河港都市。バコンゴ州州都コンゴ川河口から約 150km上流アンゴラとの国境近くに位置。外洋船の入る港として,コンゴ民主共和国はもとより中部アフリカでも最大級の規模をもち,国内の貿易量の大部分を扱う。しかし入江の奥にあるため港湾施設の拡張が困難で,近年は付近にある石油輸入港のアンゴアンゴや,ボマの重要性が増してきた。マタディキンシャサ間の鉄道は 1908年に開通。コンゴ川河口のバナナと連絡する鉄道を建設し,バナナを主要港とする計画もある。1983年,コンゴ川をまたぐ橋が完成。人口 24万5862 (2004推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マタディ」の意味・わかりやすい解説

マタディ
またでぃ
Matadi

アフリカ中部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)西部の都市。コンゴ川(ザイール川)河口から約160キロメートル上流東岸に位置する河港都市である。人口17万2730(1994)。同国の主要港で外洋船の入航が可能で、首都キンシャサの外港となっている。コンゴ川はここから上流は急流があって航行不能のため、キンシャサまで鉄道が通じる。港からはコーヒー、カカオ、パーム核などを積み出すほか、冷凍設備をもち漁港の役割も果たしている。下流のアンゴアンゴは石油基地で、ここからパイプラインがキンシャサまで延びている。1983年、日本の援助でコンゴ川に架けるマタディ橋が完成した。

[赤阪 賢]

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