ガルダ湖(読み)ガルダコ(その他表記)Lago di Garda

デジタル大辞泉 「ガルダ湖」の意味・読み・例文・類語

ガルダ‐こ【ガルダ湖】

Gardaイタリア北部氷河湖面積は370平方キロメートルで、同国では最大の湖。ベナーコ湖

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精選版 日本国語大辞典 「ガルダ湖」の意味・読み・例文・類語

ガルダ‐こ【ガルダ湖】

  1. ( ガルダはGarda ) イタリアの北部にある湖。氷河の堆石による堰止(せきとめ)湖。湖面標高六五メートル、最深三四六メートル、面積三七〇平方キロメートル。湖岸にはブドウオリーブなどの果樹園が多い。風光美で知られる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガルダ湖」の意味・わかりやすい解説

ガルダ湖
ガルダこ
Lago di Garda

イタリア北部,ロンバルディア州ベネト州トレンティノアルトアディジェ州の境界に位置する同国最大の湖。面積約 370km2,長さ 54km,幅 3~18km,水面標高 65m,最大水深 346m。南北に長く,東側のバルド山の狭い尾根によってアディジェ川河谷から分断される。北端でサルカ川が流入し,南端でミンチオ川が流出してポー川に合流する。東岸の急な石灰岩の崖は,植物の多い西岸南岸と好対照をなす。温和な気候で,ローマ時代から保養地として知られる。南東端のペスキエーラデルガルダにはベネチア共和国(→ベネチア)支配下で建設された要塞跡があり,16~17世紀の共和国の版図拡大や繁栄ぶりを示すものとして,2017年イタリア,クロアチアモンテネグロの 5ヵ所の構成資産とともに国際連合教育科学文化機関 UNESCO世界遺産の文化遺産に登録された。湖岸のリバ,ガルニャーノ,デゼンツァノデルガルダ,ペスキエーラデルガルダ間を定期船が運航する。

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改訂新版 世界大百科事典 「ガルダ湖」の意味・わかりやすい解説

ガルダ[湖]
Lago di Garda

イタリア北部にあるイタリア最大の湖。面積370km2,周囲155km,最深346m。北をアルプスにさえぎられて,地中海式気候のため,周辺はかんきつ類,ブドウの産地,夏の保養地として知られる。南岸のシルミオーネに古代ローマ人の別荘の廃墟がある。西岸中央部のサロは1943年,ナチス・ドイツの保護下,ムッソリーニのイタリア社会共和国の本部がおかれた町である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガルダ湖」の意味・わかりやすい解説

ガルダ湖
がるだこ
Lago di Garda

イタリア北部の湖。西岸はロンバルディア州、東岸はベネト州、北岸はトレンティーノ・アルト・アディジェ州に属し、同国最大の面積(370平方キロメートル)をもつ。別称ベナーコBenaco湖。最大深度346メートル、長さ51.6キロメートル。北部では2000メートル前後の高い山々に挟まれ細長く延びているが、南部では最大幅17キロメートルと広くなっている。サルカ川の水を受けて、ミンチョ川から排水する。湖岸ではぶどう酒の生産のほか、機械、衣料、食品工業がみられるが、もっとも重要な収入源は、温暖な気候と景観の美しさを生かした観光業である。西岸には、第二次世界大戦末期にムッソリーニの最後の拠点となったサロの町がある。

[堺 憲一]

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