メキシコの民俗的ないし大衆的な楽団。バイオリン,ギター,ビウェラ(小型ギターの一種),ギタロン(低音リズムを受け持つ大型ギター),トランペットにより編成され,随時ほかの楽器が加わることもある。語源についてはフランス語のマリアージュ(婚礼)からなまったものとも,インディオ系の言葉ともいうが不詳。メキシコ中部のハリスコ州に興ったといわれ,伝統的なレパートリーには〈ソン・ハリシエンセson jalisciense〉と呼ばれる同地方の民俗的舞曲が多い。1930年代からメキシコ市にも進出し,現在も市内の酒場,ホテル,広場などでさかんに演奏している。音色,奏法に独特なものをもち,メキシコ情緒のシンボルとみなされている。
執筆者:浜田 滋郎
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メキシコのアンサンブル(楽団)の一形態。もともとはハリスコ地方の民俗的アンサンブルであったが、現在ではメキシコを代表するポピュラー音楽のアンサンブルになっている。マリアッチという名称は、しばしば婚礼mariage(フランス語)などに呼ばれて演奏していたことに由来するといわれている。現在の標準的な編成は、トランペット2~4、バイオリン3~5、ギター類各種(スパニッシュ・ギター、五弦小型ギターのビウエラ、六弦大型ギターのギタロンなど)3~5である。これに声楽がつくことも多い。トランペットの輝かしい音色、バイオリンの奏でる甘美な旋律、ギター類の刻む細かいリズムに特色がある。
[田井竜一]
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…横糸に綿,縦糸に毛を用いて織られ,多彩色の横縞模様で両端に房飾がつけられる。野外の仕事に従事する人の防寒着として使用されるが,マリアッチ音楽の演奏家などが装飾として用いることもある。同じような長方形の織物で襟穴のあるものは,ホロンゴ,ポンチョ,ガバンなどとよばれ,サラッペより一般的で多用される。…
※「マリアッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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