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みなみじゅうじ座 みなみじゅうじざCrux

翻訳|Crux

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

みなみじゅうじ座
みなみじゅうじざ
Crux

十字座。概略位置は赤経 12時20分,赤緯-60°で,5月下旬の宵に南中するが,北緯約 30°以南でないと見られない星座。全星座中最小の星座であるが,十字を形づくる星が 1等星 2個,2等星 1個,3等星 1個と明るいため目立つ。はくちょう座の北の十字に対して南の十字と呼ばれることもある。十字の長軸を南に約 4倍延ばすと天の南極を見つけられるので,南天の指極星としても知られている。近くに石炭袋と呼ばれる暗黒星雲がある。みなみじゅうじ座は 1679年にオーギュスティヌ・ロワイエにより初めて一つの星座として描かれたが,それ以前にも十字としての記述はあり,2世紀にプトレマイオスも言及している。(→南十字星

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

みなみじゅうじ座
みなみじゅうじざ / 南十字座

北半球の中緯度から南の地方でないと見ることのできない南天の星座。春の宵、沖縄地方では南の水平線上に見ることができる。グアム島やハワイではずっと見やすくなるが、オーストラリア付近の緯度では頭上高く昇り詰める。全天でもっとも小さな星座だが、1等星2個、2等星1個、3等星1個と明るい星がまとまって小さな十字形をつくっているため、非常に明るく目につきやすい。しかも南半球の天の川の濃い部分にあるため、いっそう印象を引き立たせている。古くはケンタウルス座の一部に属していたが、近世の初頭にヨーロッパ人が大航海を行うようになると、南半球のもっとも目をひく星群として注目されるようになった。1592年にイギリスのエメリエ・モリノーが製作した天球儀に初めて描き出されているが、星座として正式に独立させたのは17世紀のフランスの天文学者オーギュスティヌ・ロワイエ(生没年不詳)とされている。γ(ガンマ)星とα(アルファ)星を結びその間隔をおよそ5倍延長したあたりに天の南極があり、南半球の真南の方角を知りたいときに役だつ。また南十字座のすぐ南東に接してコール・ザック(石炭袋)とよばれる暗黒部があり、天の川の中にぽっかり穴があいたような印象で見えている。[藤井 旭]

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