ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メソサウルス」の意味・わかりやすい解説
メソサウルス
Mesosaurus
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古生代ペルム紀(二畳紀)前期の、約2億9900万年~2億7060万年前に南アフリカと南アメリカにいた化石爬虫類(はちゅうるい)。全長約60センチメートル。肉食で、前・後肢にそれぞれ5本の指をもち、それらは水かきでつながっていた。長いあごには鋭い歯列を備え、小魚や小さなエビなどをとらえるのに便利であった。比較的長い頸(くび)の後ろに長い胴をもち、尾も長く平たく、上下に高くなっていた。また尾は屈曲しやすく、全長にわたり上下にひれがついていたらしく、泳ぐ動物の尾に似る。淡水の川や沼の生活に適応した形を示しており、その形態や習性および化石の産状分布から、当時両大陸がつながっていた証拠の一つに数えられている。
[小畠郁生]
『小畠郁生・加藤秀著『ひきさかれた大陸』(偕成社文庫)』
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…(1)石炭紀(約3億年前)の植物分布 たとえば,グロッソプテリス,ガンガモプテリスなどのシダ種子類の1属の化石は南アメリカとアフリカの南部,マダガスカル,インド,オーストラリア,南極大陸にわたって見いだされる。(2)二畳紀初期(2億8000万年前ころ)の淡水生爬虫類の一種メソサウルスの化石分布 南アフリカと南アメリカ南東部だけに産する。(3)現生動植物の分布 キツネザルやツパイなどの原猿類はマダガスカル島と対岸の東アフリカおよびスリランカ,インド,東南アジアに産する。…
※「メソサウルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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