ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
ラーム・モーハン・ローイ
Rām Mōhan Rōy
[没]1833.9.27. イギリス,ブリストル
近代インドの先駆的な思想家。社会改革運動の指導者。ベンガル農村のバラモンの家に生まれ,イギリス東インド会社の地方官吏として勤務したあと,1815年カルカッタに定住し,近代西欧思想の影響を受けて多彩な活躍をした。特にウパニシャッドを尊重してヒンドゥー教の偶像崇拝を攻撃してその浄化を説き,因習や迷信の弊害の除去,サティーの廃止を唱えた。またキリスト教宣教師と神学論争を試み,教育,新聞などを通じて啓蒙に努めた。 1828年ブラーフマ・サマージを設立したのち,インド知識人のなかで最初に渡英し,インドのために政治改革を説いた。
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