(読み)ラ

デジタル大辞泉の解説

ら[五十音]

五十音図ラ行の第1音。歯茎弾き音の有声子音[r]と母音[a]とから成る音節。[ra]
平仮名「ら」は「良」の草体から。片仮名「ラ」は「良」の初2画から。

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大辞林 第三版の解説

五十音図ラ行第一段の仮名。歯茎弾き音の有声子音と後舌の広母音から成る音節。
平仮名「ら」は「良」の草体。片仮名「ラ」は「良」の初二画。

( 助動 )
〔推量の助動詞「らむ」の転である「らう」がさらに転じたもの。中世後期の語〕
推量の助動詞「うず」に付いた「うずら」、完了の助動詞「つ」に付いた「つら」として用いられる。…だろう。…う。 「信陵君やなんどは北面してこうず、今は対合に迎へんとするぞ/史記抄 11」 「臨罪ときに法を知らずしてかしつと云ふ/四河入海 13

( 助動 )
〔完了の助動詞「り」の未然形〕

〔ラ行に活用する動詞・助動詞の終止形の語尾「る」に終助詞「わ」が付いた「るわ」の転。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる。「らあ」とも〕
詠嘆あるいは強調の気持ちを表す。 「そんなもの、ぼくだって書け-(らあ)」 「その程度のテストなら、だれだって受けられ-(らあ)」

( 間投助 )
〔近世語〕
文末の言い切りの形に付いて、軽く確認する気持ちを表す。 「ものまうとはたそ-/狂言・比丘貞」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


五十音図第9行第1段の仮名で、仮名の「ら」は「良」の草体から、片仮名の「ラ」は「良」の初めの2画からできたものである。万葉仮名では「良、羅、浪、郎、樂、濫、邏(以上音仮名)、等(訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名としては「(良)」「(羅)」「(等)」などがある。
 音韻的には/ra/で、舌先が歯茎あるいはその付近に対して1回だけはじく有声音[r]を子音にもつが、場合によって[l]が用いられることもある。和語に関する限り、助動詞「らる」「られる」「らむ」「らし」や擬声・擬態語を除いて、「ら」が語頭にたつことはない。[上野和昭]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘間投助〙 軽い確認の気持を表わす。
※虎寛本狂言・比丘貞(室町末‐近世初)「表に物申と有る。案内とはたそら」

(完了の助動詞「り」の未然形) ⇒助動詞「り」

(動詞・助動詞の終止形の語尾「る」に終助詞「は」が付いて変化したもの。「らあ」とも) 詠嘆もしくは強調を表わす。
洒落本・奴通(1780か)「『帰へるか、晩迄居ねへか』『用が有らア』『おけへんなんすか』」

(推量の助動詞「らむ」が「らう」となり、さらに変化したもの) 推量の助動詞「うず」に付いた「うずら」および完了の助動詞「つ」に付いた「つら」として用いられる。…だろう。…う。
史記抄(1477)一二「君やなんどは北面してこうずら、今は対合に迎んとするぞ」

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