ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リュウキンカ」の意味・わかりやすい解説
リュウキンカ
Caltha palustris
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キンポウゲ科(APG分類:キンポウゲ科)の多年草。茎は直立し、高さ15~50センチメートル。葉は腎円(じんえん)形で、小さな鋸歯(きょし)がある。4~7月、茎先に径約2センチメートルでやや光沢のある黄金色花を1個ずつ開く。湿地や流れのそばに生え、本州、九州、および朝鮮半島、中国に分布する。茎が立ち、花が黄金色のため、この名がある。茎が地面をはう品種をエンコウソウ(猿猴草)という。本州北部、北海道には、全体が大形になる別種エゾノリュウキンカがある。とくに小形の品種をコバノリュウキンカといい、栽培する。リュウキンカ属は花弁はなく、萼片(がくへん)が花弁状になる。南北両半球に約13種分布する。
[門田裕一 2020年3月18日]
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