ローガウ(その他表記)Logau, Friedrich, Freiherr von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローガウ」の意味・わかりやすい解説

ローガウ
Logau, Friedrich, Freiherr von

[生]1604.6. シュレジエン,ブロックート
[没]1655.7.24. リーグニッツ
ドイツ・バロック時代詩人筆名は Salomon von Golaw。 1648年からドイツ最初の国語協会「成果をもたらす協会」 Fruchtbringende Gesellschaftの会員。方言による数多くの風刺的格言詩によって,その時代の道徳的宗教的退廃,社会的不正に対して鋭い批判を加えた。死後まもなく忘れられたが,レッシングによって再評価され,詩集が出版された。主著『ドイツ格言詩 200選』 Zwei hundert deutscher Reimensprüche (1638) ,『ドイツ格言詩 3000編』 Deutscher Sinn-Gedichte drei Tausend (54) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローガウ」の意味・わかりやすい解説

ローガウ
ろーがう
Friedrich Logau
(1604―1655)

ドイツ・バロックの代表的格言詩人。シレジアの古い貴族の出身で、早くから孤児となり、ブリーク公に拾われ、法学を修め、顧問官として誠実に務めた。1759年にレッシングがローガウの才能を発見し、「ローマカトゥルス再来」と賞賛するまで、無名であった。道徳的、愛国的な性格はそのまま風刺的文明批評に反映し、三十年戦争(1618~48)の混乱した世相をりっぱな国語と形式で歌った格言詩は、西欧文化財としても優れている。代表作は『ドイツ格言詩3000』(1654)。

[永野藤夫]

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