羅馬(読み)ローマ(英語表記)Roma

  • 羅馬 (ロオマ)

デジタル大辞泉の解説

イタリア共和国の首都。同国中部、テベレ川下流域に位置し、市内には七つの丘や世界最小のバチカン市国がある。古代ローマ帝国の首都。ローマ教皇庁所在地として長くヨーロッパの政治・文化・宗教の中心。パンテオンコロセウムカラカラ浴場跡など古代ローマ遺跡が多い。1980年、世界遺産(文化遺産)に登録された。その後、1990年に登録範囲が拡大され、登録名は「ローマ歴史地区、教皇領とサンパオロ‐フォーリ‐レ‐ムーラ大聖堂」となった。人口、行政区271万(2008)。
[補説]「羅馬」とも書く。
作品名別項。→ローマ
ローマ帝国」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

(Roma)⸨ロマ⸩
[1]
[一] イタリア半島中部にラテン人のたてた古代都市国家。のち世界的帝国に発展する。伝説では紀元前七五三年に建設され、最初は王政、前五一〇年ごろ共和政となる。貴族・平民の身分闘争の末、前三世紀末に身分的平等が成り、対外的にはイタリア半島を平定し、カルタゴとのポエニ戦争の勝利により地中海帝国に発展。前二世紀なかばからの内乱時代も、前二七年アウグストゥスの統一により収拾され、帝政に移行。二世紀にわたる「ローマの平和」を謳歌し、五賢帝時代には版図は最大となったが、二世紀末から衰退。軍人皇帝時代の内憂外患を除去したディオクレティアヌスは三世紀末にドミナトゥス(専制君主政)を敷いたが、テオドシウス帝の死後、三九五年帝国は東ローマ帝国と西ローマ帝国に分かれた。前者は一四五三年まで続くが、後者は四七六年ゲルマンのオドアケルに滅ぼされた。文学・芸術ではギリシアの模倣の域を出なかったが、軍事・土木・法制に独創的な才を発揮し、ギリシア文化・キリスト教をヨーロッパに普及・継承させる役割を果たした。
※条約改正論(1887)〈小野梓〉二「始め土児格(とるこ)の欧洲を侵掠し、羅瑪(ローマ)東帝国を滅絶して君士但堡(こんすたんちのーぶる)に都するや」
[二] イタリア共和国の首都。イタリア半島中部、テベレ川の下流にまたがる。古代ローマ帝国の首都であり、中・近世はキリスト教信仰の中心として栄え、一八七一年イタリア王国の首都となる。各時代の文化遺産を多く持つ世界的観光都市。市内にローマ教皇庁のあるバチカン市国がある。
※妙貞問答(1605)下「朗磨と云都に本寺を立て」
[2] 〘名〙 洋風の髪型の一種。
※泥人形(1911)〈正宗白鳥〉七「ローマに結うてゐたけれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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