デジタル大辞泉 「わ」の意味・読み・例文・類語
わ[終助]
1 主に女性が用いて、軽い決意や主張を表す。「もう忘れてしまった
2 驚き・感動・詠嘆の意を表す。「まあ、きれいだ
「年がよると物事が苦労になる―」〈滑・浮世床・初〉
[補説]係助詞「は」から生まれたもので、中世後期以降、終助詞として固定した。「わ」の表記は、中世末期ごろから。
( 1 )②の用法は、結果的に列挙表現となるが、「わ」それ自体はやはり感動の表現である。
( 2 )③の用法は①の用法から出たもの。江戸時代以前には男女の別なく用いられた①の用法が、明治以後男女により差が生じてきた。頻度的に女性に偏しただけでなく、女性使用の場合には③の用法が主流となった。①の用法は話者自身に対しての確認のニュアンスがあり、相手に対しては、ややつきはなした尊大な物言いとなるが、③の用法は聞き手を意識して、相手の同意を期待する確認で、また①と③ではイントネーションも異なる。
五十音図第10行第1段の仮名で、平仮名の「わ」は「和」の草体からでき、片仮名の「ワ」は「和」の旁(つくり)からとも、「輪」の符号「○」からともいわれる。万葉仮名では「和、宛、倭、渦(以上音仮名)、丸、輪(以上訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名としては「(和)」「(王)」「(○)」「(倭)」「(輪)」などがある。
音韻的には/wa/で、両唇を狭めて発する有声摩擦音[w]を子音にもつ。平安時代中期以後、語頭以外の「は」はワと発音されるのが原則となったが、現代仮名遣いでは、助詞の「は」を除いて、みな発音どおり「わ」と表記されている。
[上野和昭]
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