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アオバアリガタハネカクシ Paederus fuscipes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アオバアリガタハネカクシ
Paederus fuscipes

鞘翅目ハネカクシ科の昆虫。体長 6.5~7mm。体は細長い。頭部は丸く,黒色。前胸は黄褐色で前後がくびれる。上翅は藍色で短い。腹部は黄褐色で大部分が露出し,先端部のみ黒い。肢は大部分が黄褐色。湿気の多い地上に普通にみられ,灯火に集る。分泌液にはペデリンという毒素が含まれており,ヒトの皮膚に触れると発疹を起す。日本全土に産し,広く世界に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

アオバアリガタハネカクシ

ハネカクシ科の甲虫の1種。体長7mm内外。赤褐色で,頭は黒く,上翅は青い。水田など雑草の茂った湿地にすみ,よく灯火に飛来する。体液中にペデリンを含み,人の皮膚に炎症を起こさせるので知られる。
→関連項目ハネカクシ

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世界大百科事典 第2版の解説

アオバアリガタハネカクシ【Paederus fuscipes】

甲虫目ハネカクシ科アリガタハネカクシ亜科の昆虫(イラスト)。上翅が青藍色または青緑色であることからこの名がつけられた。頭部と腹部末端の2節は黒色。その他の部分は橙赤色で体長約7mmで細長い。体液にペデリンpederinと呼ばれる有毒物質を含み,この液が皮膚に付着すると炎症を起こすことがある。とくに線状の炎症(線状皮膚炎)を起こす場合が多い。アメリカ大陸を除いた全世界に分布し,アジアやヨーロッパで被害が見られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アオバアリガタハネカクシ
あおばありがたはねかくし / 青翅蟻形隠翅虫
[学]Paederus fuscipes

昆虫綱甲虫目ハネカクシ科に属する昆虫。南北アメリカを除く世界各地に分布するが、暖地に多い。体長約7ミリメートル。細長い体は赤黄色で、上ばねは短くて青緑色に光り、頭、胸下面、腹端は黒い。成虫は年中いるが、主として平地の湿った草地に多く、活発に行動し、雑食だが小虫をよく捕食する。夜間、灯火によく飛来し、人体に留まったときこすったりすると、ペデリンを含む体液が皮膚について線状皮膚炎(みみずばれ)をおこすので有名であり、やけど虫ともよばれる。年2~3世代を繰り返し、幼虫は地面の割れ目などにすみ、土中で蛹(さなぎ)になる。エゾアリガタハネカクシなど近似種があるが、おもに山地などに分布し、前種よりやや大きく、後ろばねが短小で飛べない。[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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