アドリブ(その他表記)ad-lib

翻訳|ad-lib

デジタル大辞泉 「アドリブ」の意味・読み・例文・類語

アド‐リブ(ad lib)

《「アドリビトゥム」の略》台本楽譜などにない、即興せりふ演技演奏など。

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精選版 日本国語大辞典 「アドリブ」の意味・読み・例文・類語

アド‐リブ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] ad lib [ラテン語] ad libitum の略 ) 音楽で、楽譜を離れて自由に演奏すること。また、演劇で、台本にないせりふや演技を、その場の雰囲気に合わせて即興で挿入すること。
    1. [初出の実例]「ハモンドのアドリブ式伴奏の物語といふのは、いける」(出典:古川ロッパ日記‐昭和二八年(1953)八月二五日)

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改訂新版 世界大百科事典 「アドリブ」の意味・わかりやすい解説

アドリブ
ad-lib

ラテン語のad libitum(思うままに,気の向くままに)に由来する上演芸術の用語。原語の意味が示すとおり,演者の行うかなり気ままな要素を指す。演劇の場合,あらかじめ綿密に書き込まれた台本があり,一定の稽古を積んでせりふや演技もできあがった舞台で,上演の際,その場の雰囲気や観客の反応などに応じて,台本のコースをはみ出してせりふや身振りなどを気分的に演じることをいう。台本の文学的価値を重んじる傾向のある現代劇や,様式の固定した伝統演劇などでは,アドリブは舞台を損なうものとみなされ,はいり込む余地はほとんどない。しかし,台本の内容よりも俳優の個人的魅力に負うところの多い大衆演劇ではむしろ好まれ,積極的にアドリブを得意とするボードビリアンも少なくない。
執筆者: 音楽用語としても同様に,原曲を離れて奏者がその場の気分に応じて自由に演奏することを意味する。限られたカデンツァなどの場合以外は即興的な演奏を許さないクラシックから見て,アドリブを大幅に認めるのはジャズ特殊性であるかのようにかつて考えられていたが,楽譜を用いることの少ない民衆音楽では,アドリブの要素を大なり小なり含むのが一般的である。古典音楽でもインドやアラブなどのものは,アドリブの巧拙が奏者の評価を決定づける。
執筆者:

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アドリブ」の意味・わかりやすい解説

アド・リブ
あどりぶ
ad lib.

ラテン語のad libitum(随意に)の略。西洋音楽では、速度や、ある声部または楽器の採否を、ある程度演奏者の自由にゆだねたり、カデンツァなどにおける即興演奏を許す指示をいう。ジャズなどでは、旋律を自由に装飾または変奏すること。一般に即興演奏と同義に用いられるが、厳密には、アド・リブが演奏上の技法をさすのに対し、即興演奏は一つの演奏様式を意味する。また演劇、演芸などでは、台本にない演技を即興的に挟むこともさす。

[卜田隆嗣]

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百科事典マイペディア 「アドリブ」の意味・わかりやすい解説

アドリブ

音楽用語,上演芸術の用語。ラテン語のアド・リビトゥムad libitum(思うままに,自由に)の略。ジャズではインプロバイズimproviseと同じ意味に使い,演奏者が原曲の和音進行にもとづいて即興的に演奏をつくり出すこと。演劇では,台本にないせりふ・身振りを即興で演じること。
→関連項目ホーキンスモード・ジャズ

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音楽用語ダス 「アドリブ」の解説

アドリブ[ad lib]

ラテン語のad libitumから派生した言葉。奏者の弾きたいように自由に即興演奏をしなさい、という意味。とはいっても、現代音楽やフリー・ジャズの場合を除き、普通は曲のコード進行、ムードを基調にして演奏されるのが普通。

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デジタル大辞泉プラス 「アドリブ」の解説

アドリブ

佐藤まどかによる著作。2019年刊行。2020年、第60回日本児童文学者協会賞受賞。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アドリブ」の意味・わかりやすい解説

アド・リブ

「アド・リビトゥム」のページをご覧ください。

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