世界大百科事典 第2版 「アニマル・スタイル」の意味・わかりやすい解説 アニマル・スタイル【animal style】 前7世紀末ごろから約1000年間にわたり,ユーラシア内陸部の草原地帯で活動した遊牧騎馬民族が創造し,愛好した動物意匠,動物文様。西はハンガリーから東はモンゴリア,北は南シベリアから南はイラン高原まで,同類のアニマル・スタイルが広くおこなわれ,剣や箙(えびら),馬具,帯金具などの器物を飾った。材料には金,銀,エレクトラム,青銅のほか,木やフェルトを用い,なかにはラピスラズリなどの貴石を象嵌したものもある。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報