アブラギリ(油桐)(読み)アブラギリ(英語表記)Aleurites cordata; tung oil tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アブラギリ(油桐)
アブラギリ
Aleurites cordata; tung oil tree

トウダイグサ科の落葉高木。中国原産で,古くから日本に渡来して栽植され,暖地では自生状態になっている。高さ 10mにも達し,葉は心臓形で長い柄があり互生する。初夏,枝先に円錐花序を出し白色5弁の単性花を多数咲かせる。秋に,球形の果実が熟し,中に3個の種子が入っている。種子に 30%内外の乾性油を含み,圧搾して桐油 (とうゆ) をとる。成分はエレオステアリン酸が 77~82%,ほかにオレイン酸,ステアリン酸などを含む。乾燥性がよく,古来,油紙,雨傘,ちょうちんなどに塗ったり,ペンキ,ニス,印刷用インキなどに利用されるが,食用にはならない。なお往時,灯油にも用いられ,その油煙から墨 (すみ) がつくられた。

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百科事典マイペディアの解説

アブラギリ(油桐)【アブラギリ】

トウダイグサ科の落葉高木。中国原産で古く日本に渡来し,本州〜九州に野生化している。葉は互生し,長い葉柄があり,円形で浅く2〜5裂することが多い。葉の基部は心臓形をなし2個の蜜腺がある。雌雄同株。5〜6月白色で内側紅色の5弁花を開く。【さく】果(さくか)は扁球形で径約2〜2.5cm,6溝あり10月黄褐色に熟する。近縁のシナアブラギリは【さく】果は球形。ともに植栽される。種子からキリ油を採り,材は箱,下駄(げた)に使用。
→関連項目キリ(桐)油

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世界大百科事典 第2版の解説

アブラギリ【アブラギリ(油桐) Japanese tung‐oil tree】

中国原産で古く渡来したと考えられるトウダイグサ科落葉樹で,種子から油が得られるので各地で栽培され,本州,四国,九州の山野で野生化しているものもみられる(イラスト)。 大きいものでは高さ10~15m,直径30~60cmになる落葉樹木で,樹皮は淡褐灰色,横に楕円形皮目が多数ある。葉は互生し,葉柄5~20cm,葉身は直径12~20cmのほぼ円形か上部が2,3裂する。葉身の基部に2個の突起した腺がある。

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