アペリチフ(読み)あぺりちふ

デジタル大辞泉 「アペリチフ」の意味・読み・例文・類語

アペリチフ(〈フランス〉apéritif)

《「アペリティフ」とも》食欲を増進するために食前に軽く飲む酒。食前酒。⇔ディジェスチフ

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精選版 日本国語大辞典 「アペリチフ」の意味・読み・例文・類語

アペリチフ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] apéritif ) 西洋料理正餐で、食前に飲む酒。食前酒。
    1. [初出の実例]「食慾をつけるとか云って、きまって食事の前に飲むアペリチフの一杯」(出典:ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉雲)

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改訂新版 世界大百科事典 「アペリチフ」の意味・わかりやすい解説

アペリチフ
apéritif[フランス]

食欲増進剤の意であるが,一般には食前酒をさす。ふつうワイン系のものとスピリッツ系のものが用いられる。前者にはシャンパンシェリー,ベルモットなどのほか,ワインをベースにキナ皮その他を加えたビイルbyrrhやデュポネなどがある。後者には,スピリッツをベースにしてアニス,フェンネルその他の薬草,香草を用いたアニゼット,カンパリなどのリキュールがあり,炭酸水や水で割って飲用される。アペリチフに対して,食後に供される食後酒はディジェスチフdigestifと呼ぶ。消化促進剤の意で,ブランデーカルバドスウィスキー,リキュールなどが用いられる。
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百科事典マイペディア 「アペリチフ」の意味・わかりやすい解説

アペリチフ

食前酒。食欲を増すために食前に飲む酒類。普通はシェリー,ブドウ酒,ベルモット,各種のカクテルなどが用いられる。なお食後酒(ディジェスチフ)には,消化を助けるようウィスキー,ブランデー,ジンなどの強い酒,リキュール,ポートワインなどの甘い酒が使用される。
→関連項目オードブルペパーミント

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飲み物がわかる辞典 「アペリチフ」の解説

アペリチフ【apéritif(フランス)】


アペリティフ。⇒アペリティフ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アペリチフ」の意味・わかりやすい解説

アペリチフ
あぺりちふ

食前酒

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世界大百科事典(旧版)内のアペリチフの言及

【フランス料理】より

… これらの料理を一段とおいしく味わうために,食事の進行に伴って各種の酒が出される。食前酒はアペリチフと呼ばれ,食欲を促す効果がある。シェリー酒,ベルモットマデイラなどのほかカクテルも用いられ,おつまみなどとともに別室で出されることもある。…

※「アペリチフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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