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アマミノクロウサギ アマミノクロウサギPentalagus furnessi; Amami rabbit

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ
Pentalagus furnessi; Amami rabbit

ウサギ目ウサギ科。体長 42~47cm。体の背面はこげ茶色。メキシコのメキシコウサギ南アフリカのアカウサギとともにムカシウサギ亜科に属し,ウサギ科のなかで最も原始的な種の1つである。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アマミノクロウサギ

ウサギの中でも最も原始的な特徴を残す種といわれ、個体数は推定数千匹。公共工事による自然林の伐採や交通事故、外来種のマングース、野生化した犬や猫による捕食で数が減り、環境省が近い将来の絶滅の危険性が高い絶滅危惧(きぐ)種1B類に指定している。最近は同省のマングース根絶事業が奏功し生息数は増えつつあるとみられている。

(2007-11-29 朝日新聞 朝刊 鹿児島全県 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

アマミノクロウサギ

ウサギ目ウサギ科の哺乳(ほにゅう)類。体長42〜51cm,尾1.1〜3.5cm,耳は短く4.1〜4.5cmほど。奄美大島徳之島のみに分布。夜行性で草,樹皮,果実を食べ,シダ類の芽を好む。
→関連項目奄美諸島ウサギ(兎)

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世界大百科事典 第2版の解説

アマミノクロウサギ【Ryukyu rabbit】

ウサギ目ウサギ科中,もっとも原始的な種とされる奄美大島徳之島特産の哺乳類イラスト)。体色は上面黒褐色,下面灰白色。生息地の薄暗い林中では全身黒色に見える。体長35~55cm。耳介はウサギ類としては短く,4~4.5cm。カシなどの密林や木を切り倒した跡のカヤ原に生息し,谷川近くの急斜面に,アナウサギの巣穴に似るが,ずっと簡単な造りの巣穴を掘って小群ですむ。日中は巣穴で休み,夜間活動して,植物の葉,茎,樹皮,ドングリ,それにシダ類,ススキなどの芽を食べる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アマミノクロウサギ
あまみのくろうさぎ
Amami rabbitRyukyu rabbit
[学]Pentalagus furnessi

哺乳(ほにゅう)綱ウサギ目ウサギ科の動物。奄美(あまみ)大島と徳之島だけに分布する。1921年(大正10)に動物部門では第一号の国の天然記念物に、また1963年(昭和38)には特別天然記念物に指定された。岩の下や地中に穴を掘ってすむ。夜行性であるが、まれに日中でも森林の茂みで観察されることがある。食物はシダ、ススキ、樹皮などの植物質のものである。飼育下では、奄美にはないリンゴを好んで食べる。10~11月と4~5月の年2回、育児巣の中に、赤裸で閉眼の子を1子、まれに2子産む。雌親と子がいっしょの場合以外は、巣の外で単独で行動する。短い後肢は急峻(きゅうしゅん)な山を登り降りするのに適する。移動するとき甲高い鳴き声を発するのが特徴的である。頭胴長44.5センチメートル。普通のウサギと比べて耳や鼻骨が短く、メキシコウサギやアカウサギとともにムカシウサギ亜科に属する「生きた化石」的存在である。生息数5000と推定されるが、森林破壊などで絶滅が心配される。[林 良博]

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世界大百科事典内のアマミノクロウサギの言及

【ムカシウサギ(昔兎)】より

…ウサギ目ウサギ科ムカシウサギ亜科Palaeolaginaeの哺乳類の総称。始新世後期(約4000万年前)に出現し,漸新世から中新世にかけてアジアと北アメリカで栄え,13属が知られたが,鮮新世末に出現し,洪積世に栄えたウサギ亜科のものに生活の場を奪われてほとんど絶滅し,今日ではアマミノクロウサギPentalagus furnessi(英名Ryukyu rabbit)(イラスト),3種のアカウサギPronolagus(英名red rabbit),およびメキシコウサギRomerolagus diazi(英名volcano rabbit)の3属5種が残存するのみである。いずれも下あごの第3前臼歯(ぜんきゆうし)の構造に著しい特徴がみられ,その歯を咬面(こうめん)から見ると内側と外側から深い切れ込みがあり〈呂〉の字形を呈し,〈コ〉の字形のウサギ亜科のものと異なる。…

【ムカシウサギ(昔兎)】より

…ウサギ目ウサギ科ムカシウサギ亜科Palaeolaginaeの哺乳類の総称。始新世後期(約4000万年前)に出現し,漸新世から中新世にかけてアジアと北アメリカで栄え,13属が知られたが,鮮新世末に出現し,洪積世に栄えたウサギ亜科のものに生活の場を奪われてほとんど絶滅し,今日ではアマミノクロウサギPentalagus furnessi(英名Ryukyu rabbit)(イラスト),3種のアカウサギPronolagus(英名red rabbit),およびメキシコウサギRomerolagus diazi(英名volcano rabbit)の3属5種が残存するのみである。いずれも下あごの第3前臼歯(ぜんきゆうし)の構造に著しい特徴がみられ,その歯を咬面(こうめん)から見ると内側と外側から深い切れ込みがあり〈呂〉の字形を呈し,〈コ〉の字形のウサギ亜科のものと異なる。…

【ムカシウサギ(昔兎)】より

…ウサギ目ウサギ科ムカシウサギ亜科Palaeolaginaeの哺乳類の総称。始新世後期(約4000万年前)に出現し,漸新世から中新世にかけてアジアと北アメリカで栄え,13属が知られたが,鮮新世末に出現し,洪積世に栄えたウサギ亜科のものに生活の場を奪われてほとんど絶滅し,今日ではアマミノクロウサギPentalagus furnessi(英名Ryukyu rabbit)(イラスト),3種のアカウサギPronolagus(英名red rabbit),およびメキシコウサギRomerolagus diazi(英名volcano rabbit)の3属5種が残存するのみである。いずれも下あごの第3前臼歯(ぜんきゆうし)の構造に著しい特徴がみられ,その歯を咬面(こうめん)から見ると内側と外側から深い切れ込みがあり〈呂〉の字形を呈し,〈コ〉の字形のウサギ亜科のものと異なる。…

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