アメリカの思想家R・W・エマソンの講演。1837年8月31日、ハーバード大学の有名なフラターニティ(男子学生の社交クラブ)「ファイ・ベータ・カパ」の例会で行われた。まず冒頭で、「われわれの依存の時代、他国の学問に対する長い徒弟時代」の終わりが宣言される。のちにO・W・ホームズが「われわれの知的独立宣言」と評したゆえんだが、この講演の意図はむしろ学者の使命を説くことにある。エマソンによれば、学者は「本の崇拝者」であることをやめ、内部に宿る「活動的な魂」だけを信頼して、ひたすら万象の奥に潜む「至高の霊」の発見に精励すべきで、「本は学者の余暇のためにある」とさえ彼はいいきっている。
[酒本雅之]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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