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アルフォンソ[10世] アルフォンソ

世界大百科事典 第2版の解説

アルフォンソ[10世]【Alfonso X】

1221‐84
レオンカスティリャ王。在位1252‐84年。文芸活動を保護振興したところから,〈賢王〉の異名で知られる。法典と史書の編纂を指揮し,アラビア語学術書の翻訳事業を助け,自らも詩作したが,政治の責任者としては理想と野心だけが先走り,失政の連続であった。国土回復戦争の英雄,父フェルナンド3世の功に便乗したアフリカ遠征(1260)は成功せず,逆に国内のイスラム教徒の反乱(1264)とアフリカからの新たな武力干渉(1275)を引き起こした。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のアルフォンソ[10世]の言及

【シエテ・パルティダス】より

…カスティリャ王アルフォンソ10世(賢王)の立法の一つ。七部法典と訳される。…

【スペイン音楽】より

…《カリストゥス写本》(12世紀,ガリシア地方),《ラス・ウエルガス写本》(13~14世紀,旧カスティリャ地方),《モンセラートの朱(あか)い本》(14世紀,カタルニャ地方)などの集成は上記の意味で価値が高い。また,狭義の宗教音楽(教会内の音楽)ではないが,13世紀アルフォンソ10世が編んだ《聖母マリア頌歌集》には,ガリシア地方語(ポルトガル語に近縁)の歌詞をもつ単旋律歌曲が400曲以上も収められ,資料的にも美的にもきわめて高い価値をもっている。一方,世俗的な音楽もさかんで,カスティリャでは叙事的な歌が,またカタルニャやガリシアではそれぞれの地方語による抒情的な歌が好んで行われた。…

【スペイン文学】より

…著者自身の恋愛沙汰を主題にした韻文による自伝とも読めるこの作品は,風刺とユーモア,そして多義的な文体によって聖なるものと俗なるものがみごとに調和した大作で,中世ヨーロッパ文学の最高の達成のひとつとなっている。散文の分野で傑出しているのは,学術文芸の保護者でもあった賢王アルフォンソ10世で,彼の《シエテ・パルティダス(七部法典)》や《総合年代記》などにより,スペイン語の散文は長足の進歩をとげることになった。また賢王の甥にあたる貴公子ドン・フアン・マヌエルの《ルカノール伯爵》は,ボッカッチョの《デカメロン》とともに後のヨーロッパ文学に多くの素材を提供した作品であるが,何よりもドン・フアン・マヌエルは審美的効果を意識して独自の文体を確立した最初の作家として重要である。…

※「アルフォンソ[10世]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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