アルベゾン閃石(読み)アルベゾンせんせき(その他表記)arfvedsonite

最新 地学事典 「アルベゾン閃石」の解説

アルベゾンせんせき
アルベゾン閃石

arfvedsonite

化学組成鉱物。アルカリ角閃石エカーマン閃石-アルベゾン閃石系列に属する単斜角閃石。ソーダ閃石とも。Fe3→Al置換50%,Fe2→Mg置換50%までの範囲をアルベゾン閃石という。ふつう,AサイトのNaはKで置換され,Si→Al置換に対応して8配位のNaは一部Caで置換されている。Fe2をMnで置換した神津閃石という。空間群C2/m。単位格子中2分子含む。格子定数a~0.99nm, b~1.80, c~0.53, β~104°。青黒色。短柱状・長柱状・針状結晶集合体。比重3.4~3.5。多色性X青緑,Y青紫・黄褐,Z黄緑・青灰。屈折率α1.674~1.700, β1.679~1.709, γ1.686~1.710。光軸面(010)に垂直,c軸にほぼ平行b=Z。強い吸収と分散,異常消光により2V(-)0°~50°(不確実),c∧X=0°~30°(不確実)。アルカリ火成岩(閃長岩アルカリ花崗岩)のなかでエジリンと共生して出現。スウェーデンの化学者J.A.Arfvedsonにちなむ。

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参照項目:マンガノフェリエカーマン閃石

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関連語 克敏 加藤

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルベゾン閃石」の意味・わかりやすい解説

アルベゾン閃石
あるべぞんせんせき
arfvedsonite

アルカリ角閃石の一種。色の濃淡があるものの、ほとんど不透明に近い柱状結晶をなす。アルカリ深成岩やそのペグマタイトによく産出する。日本では島根県隠岐島後(おきどうご)の石英閃長岩中などに知られる。第一鉄よりマグネシウムが卓越する苦土アルベゾン閃石magnesioarfvedsoniteは、愛媛県四国中央市の五良津(いらづ)山付近などに分布する結晶片岩中から産する。これはアルベゾン閃石に比較して色、条痕(じょうこん)とも淡く、比重もやや小さい。名称はスウェーデンの化学者アルベゾンJohan A. Arfvedson(1792―1841)にちなむ。

松原 聰]


アルベゾン閃石(データノート)
あるべぞんせんせきでーたのーと

アルベゾン閃石
 英名    arfvedsonite
 化学式   Na3(Fe2+,Mg)4Fe3+Si8O22(OH)2
 少量成分  Ca,K,Mn,Al,Ti
 結晶系   単斜
 硬度    6
 比重    3.4~3.5
 色     暗灰緑~緑黒
 光沢    ガラス
 条痕    暗灰青
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目を参照)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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