アンサンブル(英語表記)ensemble

  • 〈フランス〉ensemble

翻訳|ensemble

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

元来フランス語の一緒に,ともになどを味する副詞,あるいは統一調和を意味する名詞で,複数の品が寄集って一体になったものの意。服飾ではひとそろいの衣服装身具を意味し,前者には同一の生地を用い,関連のある統一のとれたデザインにまとめられたジャケットスカート,ジャケットとドレスの組合せなど,後者には同じ材料や色,柄によるネックレスイヤリングの一組などがある。また音楽では,2人以上数人の重唱や小人数による合奏のグループ,室内楽や管弦楽におけるそのなかの特定の楽器群をいう。

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デジタル大辞泉の解説

《共に、の意》
服飾で、ドレスとコート、上着とスカート、靴とバッグなどの材質・色調の調和のとれた組み合わせ。
音楽用語。
㋐小人数の合奏・合唱。また、合奏団・合唱団。
演奏の調和のぐあい。

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大辞林 第三版の解説

合奏。合唱。重奏。重唱。
演奏団体。
合奏や演技の調和の具合。 -が良い
組み合わせて着ることを意図して作られた一そろいの服。スカートとブラウス、ワンピースとジャケットなど。
長着と羽織を同じ布地で仕立てた和服。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フランス語で統一、調和を意味することばで、服飾では、組み合わせて着ることを意図してデザインされた、二つ以上のものからなる服の一そろいのことをいう。ジャケット、スカート、ズボン、ブラウス、セーター、コートなどが、素材、色柄、形のうえで、それぞれ同質または異質の関連性をもち、それらを組み合わせることによって、初めて全体的調和が生まれるものをいう。服だけではなく、装身具、バッグ、靴下、帽子、手袋などまで含めてデザインされる場合もある。なお、音楽では複数による演奏(重唱、重奏)をさす。[田村芳子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (ensemble 「共に」の意)
① 音楽用語。
(イ) 二人以上でする歌唱または演奏。重唱。重奏。
※純粋の声(1935)〈川端康成〉「和洋両琴の珍らしいアンサンブル」
(ロ) 小人数の合奏団、または室内楽や管弦楽の中のあるグループ。
② 演奏、演劇などや服装、配色などの調和の具合。「アンサンブルがいい舞台」
※蒼ざめた馬を見よ(1966)〈五木寛之〉三「バロック風の細長い窓と白い円柱のアンサンブルが、犯し難い気品をたたえて」
③ ドレスとコート、スカートとジャケットなどを、共通な生地、材質、柄、デザインなどで調和よくそろえた組み合わせの婦人服。
※寝園(1930‐32)〈横光利一〉「ベルトの下で水際だって美しく締ってゐるアンサンブルの、のあたりを」
和服で、長着と羽織を同じ布地でしたてたもの。

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