アンチエイジング(読み)あんちえいじんぐ(その他表記)anti-aging

共同通信ニュース用語解説 「アンチエイジング」の解説

アンチエイジング

加齢に伴う心身の衰えをさまざまな取り組みによって弱めること。老化防止などともいわれ、高齢化社会進展により関心が高まっている。肌のしみしわ、たるみに対応する化粧水や、ホルモンバランスの改善を目指すサプリメントなど、いつまでも若々しさを保ちたいと考える人向けの化粧品健康食品が開発されている。食事での栄養の取り方を紹介する本も出版されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンチエイジング」の意味・わかりやすい解説

アンチエイジング
あんちえいじんぐ
anti-aging
anti-ageing

老化防止を意味する英語で、抗老化抗加齢とも訳す。加齢によって自然に起こる、しみやしわ、骨や筋力の衰え、動脈硬化や癌(がん)をはじめ、生活習慣病の影響でリスクが高まるさまざまな病気など、その原因を抑制することによって老化の進行を遅らせようとすること。医療、美容、健康、食品といった多くの関連分野で、抗老化に効果があるとされる方法や成分が取り上げられ、なかでも、肌の老化を改善、予防する目的で使われるアンチエイジング化粧品は、若年層から高齢者まで広く浸透している。

 老化の現象には、遺伝子の異変、免疫力や細胞機能の低下、ホルモンレベルの低下、ストレスなどが密接にかかわっていることが徐々にわかってきている。このうちの病的な原因を抑制する予防医学として、食事やサプリメント、運動療法などを通じ、生活習慣の改善に取り組んでいるのが、抗加齢医学(anti-aging medicine)である。抗加齢医学は1990年代にアメリカで始まり、日本でも、2003年(平成15)に日本抗加齢医学会が設立された。アンチエイジングのための予防医療として、生活療法、サプリメント療法、薬物療法などの臨床試験を行う環境も整いつつあり、従来の人間ドックに加え、老化の兆候を科学的に分析する抗加齢ドックの認識も広がっている。

[編集部]

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