コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アーク放電 アークほうでん arc discharge

6件 の用語解説(アーク放電の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アーク放電
アークほうでん
arc discharge

気体放電が最も進展した状態。アークまたは電弧ともいう。高温の陰極から十分な熱電子が供給され,電圧は低く,大電流が流れている。さらに電流を増してもアーク放電より他の放電形式へ移行することはない。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

アーク‐ほうでん〔‐ハウデン〕【アーク放電】

弧状に見える、気体中の放電の一種。電流密度が大きく、電極間の気体と両電極が高温となり強い光を発する。電弧放電

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

アーク放電【アークほうでん】

低電圧(数十ボルト),大電流により強い光と熱を発生する気体内放電の最も進展した形態。単にアークまたは電弧ともいう。ふつう抵抗を直列に入れて電源につないだ電極をいちど接触させてから引き離すとき生じ,光と熱がアーク灯アーク溶接アーク炉などに利用される。
→関連項目キセノン灯グロー放電遮断器水銀整流器水銀灯線スペクトルナトリウムランプ火花放電放電

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

アークほうでん【アーク放電 arc discharge】

電弧放電,または単にアーク,電弧ともいう。放電電流が数百mA以上の場合によく見られる形式の放電。アーク放電では,陰極部が強くしぼられている(図-a)。陰極部の電流密度はふつう103A/cm2以上で,107A/cm2という測定例もある。電極間の電位(図-b)を見ると,陰極に接する厚さ10-6~10-3cm程度の陰極降下部で電位が急激に変化する。電位の傾斜の緩やかな部分が陽光柱に対応する。陽極の直前でも電位の急変する場合が多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

アークほうでん【アーク放電】

気体中での放電の一。弧状の強い光と高熱を発し、気体放電としては最も電流密度が大きく、電圧降下が少ない。電弧。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アーク放電
あーくほうでん

気体放電のもっとも進展したもので、高温度の陰極から熱電子が放出されることで維持される種類の放電をいう。大気中のアーク放電では放電路が弧状(アーク)になるため、弧光放電または単にアークともいわれる。気体の圧力が高く電流が数アンペア以上と大きい放電はほとんどアーク放電となる。気体の圧力が低く電流が数百ミリアンペアと比較的低い場合でも、陰極が高温になりやすい場合とか、陰極に熱電子放射物質が塗布されている場合(熱電子を放出しやすい)はアーク放電となる。蛍光灯は後者の例である。アーク放電はグロー放電に比べて、陰極での電圧降下が少ない特徴をもつ。すなわち、グロー放電の陰極電圧降下は50ボルト以上、ときには数百ボルトに達するのに対し、アーク放電では20ボルト以下と小さい。また、陰極の温度は、十分な熱電子を供給するために一般に1000℃以上となり、3500℃に達することもある。高圧力気体中でのアーク放電では放電路のガスの温度が非常に高くなり、数万℃に達する場合もある。[東 忠利]

アーク放電の応用

大気中のアーク放電を応用した炭素アーク灯は、古く照明灯、探照灯、映画映写灯として使われ、現在は主として耐候試験用光源として使われている。水銀の高蒸気圧中のアーク放電を利用した水銀ランプ、ナトリウム蒸気中のアーク放電を利用した低圧および高圧ナトリウムランプ、種々の金属ハロゲン化物中のアーク放電を利用したメタルハライドランプなどは道路、広場、グランド、体育館、工場などの照明光源として使われている。高圧キセノンガス中のアーク放電を利用したキセノンランプは探照灯、映画映写灯として使われる。低圧水銀蒸気中の放電による紫外線を蛍光体により可視光に変換する蛍光ランプ(蛍光灯)は、照明用光源の中心で生活必需品となっている。水銀の蒸気圧が10~30気圧程度で、アーク長が数ミリメートルの高圧水銀ランプは、半導体や電子回路の製造の際の露光用光源として使われている。水銀の蒸気圧を150気圧以上にし、アーク長を1~1.5ミリメートル程度にした超高圧水銀ランプは、映像プロジェクターの光源として使われている。また、アーク放電は加熱源としても使われ、金属の溶融、溶接、切断、加工などにも利用されている。[東 忠利]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

アーク放電の関連キーワードリング型ネットワークアークスペクトルアーク溶接アーク炉電弧電弧炉電弧放電アークロケット電弧式硝酸合成法電弧法

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

アーク放電の関連情報