精選版 日本国語大辞典 「アーケード」の意味・読み・例文・類語
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建築において、同一のアーチが横に連続してできる形態。またそれがつくる歩廊的な空間をさす。アーケードは古くから知られていたが、その構造的、装飾的な可能性に注目したのはローマ人であり、彼らの建築様式のもっとも重要な特質となるまで発展させた。たとえばコロセウムの外周に3層に重ねられたアーケードは、重厚な角柱列の上にアーチを連続させ、角柱前面に円柱を装飾として付け加えたものである。ローマン・アーケードとよばれるこの形式はローマ建築に繰り返し使われ、のちルネサンス建築に復活された。ローマ帝政後期になると、角柱ではなく、円柱に直接支持されたアーケードが用いられ、それが中世には一般的なものとなった。すなわち修道院の回廊、教会の身廊と側廊を隔てる柱列に、また教会ファサード(正面)の装飾としてリズミカルに展開された。初期ルネサンスもこの形式を好んだ。アーチが変化に富むように、アーケードも多彩であり、壁付きのアーケードや互いに重なり合ったものなどがつくられるようになった。そして、現代では商店街などの屋根に覆われた通路もアーケードというが、アーチとはかならずしも関係なく、むしろかつてのアーケードの歩廊的性格を進展させたものといえよう。
[長尾重武]
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